日本でも大流行した1918年スペイン風邪(スペイン・インフルエンザ)
1918年(大正7年)スペイン風邪が世界的に大流行しました。
記録にある限り、人類の歴史における最初のインフルエンザの大流行(パンデミック)といわれています。
当時は、第1次世界大戦中であり、国を越えた人の移動が活発であったこともあり、世界中に急速に拡大しました。
感染者の数は約6億人。
死者4000~5000万人ともいわれています。
当時の人口は約18億人、3人に1人が感染した計算になります。
日本でも当時約5500万人の人口のうち、40パーセント以上の人が感染し、45万人の人が死亡したと報告されています。
スペイン風邪といっても、スペインで発生したというわけではなく、スペインが戦争に中立的であったため、自国での感染者の状況について、他の国よりも早く報告をしたため「スペイン風邪」という名前がつけられました。
発生した場所はアメリカのデトロイトやサウスカロライナ州付近、また中国の移民労働者が運んできたという考えもあります。
その後は、このスペイン風邪に対する抗体を持つ人が増えたため、感染する人は少なくなっていきました。