インフルエンザワクチンを打ってもインフルエンザに感染する場合があるのはなぜ?
ワクチンを打ったのにインフルエンザに感染したという人の話をたびたび聞きます。
どうして、予防接種をしたのにインフルエンザに感染してしまうのでしょうか?
それはなぜかというと・・・
インフルエンザウイルスは毎年変化し続けています。
毎年ウイルスの形が変わるので、ワクチンも変える必要があるのです。
毎年次のシーズンにどれが流行るのか予測して、この型のワクチンを作ろうと決めます。
それを決めるのが、日本では2月ころ決めて次のシーズンに準備します。
ワクチンが効かない理由は、一つ目はそのどれが流行るかという予想が外れている場合。
2つ目は、ワクチンの製造方法。
インフルエンザワクチンは卵にインフルエンザウイルスを接種し培養するが、培養過程でウイルスが変異してしまうことがあります。
予想が当たっても、できあがってしまったものが変異しでいる場合。
3つ目は 打った後に体の中にきちんと抗体ができるか個人差があるから。
ワクチンを打った後、抗体ができる人もいれば抗体ができにくい人もいます。
まとめると、ワクチンが効かない理由は
①予想が外れる
②製造過程でウイルスが変異した
③抗体に個人差がある
では、完璧に予防できるとはいえないインフルエンザワクチンを打つ意味はあるのでしょうか?
→それは、重症化を防ぐからです
例えば発病を防ぐ割合は65歳以上の人で約45%ですが、死亡を8割減らすことがわかっています。
それは、打たない人が100人亡くなるとすれば80人の人が助かるということです。
インフルエンザワクチンは、インフルエンザに感染しにくくするほか、重症化を防ぐという意味があるのです。